しばらく漫画レビューが続きます。
椿先生の作品は初連載作『親指からロマンス』からずっと読んでるのですが、今回初持ち込み作品だそうで、「この人本当漫画描くの好きなんだなー」と思います。
花ゆめの連載『俺様ティーチャー』は並行して続いてるし、俺Tも野崎くんもコミックスの描き下ろし&おまけペーパー点数は大量だし、加えてアシさん用コミックスにもカバー下にイラストを描いてらっしゃるという……。
この作品のあらすじは、
同級生の野崎梅太郎に告白しようとした佐倉千代は、緊張のあまり思わず「ファンです!」と告げてしまい、何故か直筆のサインをもらってしまう。しかも自宅に招かれ、何故かベタ入れ作業を手伝うことに。野崎は実は、人気少女マンガ家、夢野咲子だったのだ、
というもの。
俺Tの描き下ろし4コマが毎回抱腹絶倒なので、多分4コマでオチをつけるのが作者のネタのリズム的に合ってるんだろうなー、と思います。
ネタの傾向は、主人公が漫画家で高校生ということで、漫画家あるあると学園ネタが中心。あとはキャラいじり。
特に漫画ネタについては、作中で妙にリアルなあるあるネタを投下したり、描き下ろしページで解説があったりと、結構本格的です。
キャラクターもアクが強いのが揃ってます。
メインキャラの中で一番の常識人っぽい千代も、野崎に関することだと盲目的になるし。
他、恥ずかしい系ナルシスト男子、王子系女子、バイオレンス先輩、超KY女子、純朴天然男子など。
それでも、全キャラの中でかろうじて完璧常識人がいるから救いはあった。その代わり、あらゆる苦労が彼のところに向かっているような気がするけど……。
あと、椿先生はネタの緩急をつけるのが上手いと思います。
ずっとコメディを描いてる人だし、また4コマって緩急をつけるから短い中に面白さが出るものなんだけど。
先述した通り、多分4コマの表現法と相性がいい人なんだろう。
ちなみに、多くの4コマ漫画は1ページ2ネタ、見開き4ネタなのに対し、野崎くんでは横長のコマが特徴。なので1ページ1ネタ、見開き2ネタです。
しかし、各地で野崎くん大人気の声を聞くにつけ、初期からの椿いづみファンとしてとても嬉しく感じますvv
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