「おおかみこどもの雨と雪」

日曜日のオフ会が終わった後、
折角次の日も休みだし、観たかったのでレイトショーで観に行ってきました。
（観たいと思った動機が、はるかぜちゃんがモブで出てるからというものですが。いや、でも「サマーウォーズ」も面白かったのでこちらも期待しているのだ）

続きで感想です。
ネタバレ注意な為、白黒反転してます。

 

一言で述べると、
「いろいろ考えさせられる作品だったなぁ」です。

これだけじゃあまりにも身も蓋もないので、以下、もう少し詳しく語ります。

 

メインの登場人物誰の視点で観るかで随分印象が変わる作品だと思いますが、私は年齢が近い分、主人公の花と、子どもの頃を思い出して、おおかみこどもの雪（姉）の二人に特に感情移入して観てました。
だからちょっと、特に辛かったなぁ；；　この作品って、本人たちが納得するとすまいとに関わらず、男が女を置いていってしまうシーンがいくつかあるので。
作中の女性は「強い女」として描かれてるから、これは私が勝手に悲観してるだけなんだけど。

だからこそ、花の強さには脱帽というか、尊敬というか、一部あ然というか……。
体にも心にも強い芯が通っていて、大抵のことではへこたれない強さを彼女に見出しました。
育った環境とか、現状とか、母親だからとか、彼女をそうさせる要因は様々にあるんだろうけど、見ててヒヤヒヤする場面もあるけど、花だったら大丈夫って安心もするんだよなぁ。
韮崎のじーちゃんは「何故聞かない？」「何故笑う？」と不満そうだけど、それが花の強みでもあるし、必死で歯を食いしばって現実に立ち向かっているからこそ周りがついてくるものじゃないかと思う（結局じーちゃんもデレたじゃんか）。

あと、えらいと思ったのが、雪が転校生の草平を傷付けてしまって草平の母親から謝罪を求められた時に、一番最初に雪の話を聞いて、謝罪も雪を主体とさせていたところ。
これ、子ども（に限らないけど）の尊厳を守るために絶対にやらなきゃいけないことなんだけど、なかなか難しいことでもある。こういう状況で呼び出しを受けた親って気が動転してるから、勢いで「まず謝罪！」ってなっちゃうと思う。そこを慌てず、まずちゃんと話を聞ける花は見た目より相当しっかりした母親だと思う。

あ、何か花絶賛してるな、私。。。

あと、演出として、雨が小学校に入学してからの学校生活を描写したところの手法が面白いと思った。
言葉じゃ上手く説明できないけど、廊下から見た教室を上手く利用した方法だなぁと。

あとは、田舎の人ってほんっと若い人に構いたがるよねっ！
細川と山岡のおっさんズのやりとりが楽しかったｗ
いいことばかりではないけど、この一連の田舎暮らしの描写を見てると「うんうん、いいよね～、田舎！」って思える。
まぁ、作品の舞台っぽい北アルプスは特に冬はそうも言ってられないんだろうけど……。
細田作品は田舎を魅力的に描くよなぁ。

 

ラストシーンはちょっと寂しかったけど、観終わった時には元気をもらえる映画でした。

 

さて、これで秋のヱヴァQまでは観たいのはないかなぁ？
その前に図書館戦争が長崎まで来てくれるかどうか……。
予告編で観た「あなたへ」も気になるし……。